リーダーシップ教育

twitterで、Simmons Leadership Conferenceというものを知った。アメリカ在住の日本人の女性がこのConferenceに行かれ、そのレポートをされていた。

Simmonsというボストンの女子大で毎年行われている女性のリーダーシップカンファレンス。彼女のレポートには「米国でも最古の部類に入る女性のリーダーシップカンファレンス」とある。拝読するに、とても興味深い内容で、あ、こういうの行きたい!と単純に思った。

「最古の部類に入る女性のリーダーシップカンファレンス」ということは、他にもあるということだよなぁ、と検索してみると、まあ、あるわあるわ、あっちでも、こっちでも、そっちでもやってる。ただし、海外。アメリカに限らない。グローバルな組織もあるので、世界のあちこちで開催しているものもある。でも、日本は見つからない。

以前、やはりtwitterで、日本の母親はアジアの中でも子供に「リーダーシップ」を期待する割合が極めて低いことを知った。韓国や中国に比べると悲しいくらい。(ベネッセの調査結果

「女性のための××」っていうくくりはあまり好きではないけれど、こういうの日本にもあっていいんじゃないかと思った。というか、今おかれている日本の立場を考えたら、なきゃいけないと思う。教育。政府が言う教育は子供の学校における教育と思えるけれど、大人たちが教育を受けた時代にすっぽ抜けていた「リーダーシップ教育」といったことは、まずは今の大人たちにとって必要なこと。もちろん、ビジネススクールで学ぶことはできる。大学院に行けばね。でも、もっと一般に浸透していくような流れがあっていい。

今、母親たちは、学歴もあり就業経験もある人が多い。それでいて子供にリーダーシップを期待する傾向が低いというのは、たぶん学校でも職場でもそういう教育をされた経験があまりないからではないか。自分の時代を考えてみれば、仕方ないかも。そんな尖がった女性は社会では通用しない時代だったから。(因みに私は、たぶん日本で唯一それに近い教育を女性にしていた女子高にいたので、同窓生たちは社会に出てみんな苦労してました・・・)

でも、これからの日本人はそれじゃだめ。リーダーシップ教育は、大学や大学院だけじゃなくて、もちろん、社会の男性たちだけじゃなくて、女性たち、母親たちにも浸透していく必要を感じてしまいます。

海外のメディアを見れば、リーダーシップマネージメントで評価されているのはインドやシンガポールや韓国などの企業。アジアの中に日本はいなくなってます。女性の評価も、他のアジアの国ではものすごく上がっている。ここでも日本は置いてきぼり。日本のニュースでは全く危機感はわからないですよね。これ、戦時中みたい。

ちょっと極端な話になりましたが、つまり、もっと外に目を向けていいものをしっかり取り込んで、活性化して、自分のよさを自信を持って発信していける社会になるような、そういう教育をしてほしい。もちろん大人にも。政府に言ってもあまり効果が期待できない今、こういうことはどこに向ければいいんだろう…。

とりあえずは、自分に何かできることあるのか、そういうことも考えてみようかな。

*Simmon Leadership Conferenceに行かれた方のレポートはこちら。 http://ht.ly/1FCTU

2010年 5月 2日 | Posted in LEARNING, 教育, 気になること
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  1. 2010年 5月 2日 18:35 | #1

    ブログ記事をご紹介くださいまして、ありがとうございます。

    “「女性のための××」っていうくくりはあまり好きではないけれど、こういうの日本にもあっていいんじゃないかと思った。”と“尖がった女性は社会では通用しない”の部分、私も同じように感じています。私も昔相当尖っていたので苦労したところがあります。今、学んだのは女性は男性の数倍努力し、タフであり、しかも表面にジェントルとユーモアを持たねばならないのだということです。
    日本にもそんな教育を!と友人に言ったら、「日本でもあると思うけれど、それは水面下でやらないと嫌われるから」ということでした。少しがっかり。それだとエリートだけしか生き残れないですものね。小さいときから多くの子を教育しないと世界は変わらないから…

    いつか一緒に計画できることがあるといいですね。

  2. admin
    2010年 5月 13日 11:10 | #2

    由佳里様(同じ渡辺なのでお名前で・・・)コメントいただいていたのに気付かず承認待ちのままに・・・。大変失礼いたしました!管理者失格(泣) コメントありがとうございました。勇気づけられます。
    想うところを共有できアクションに繋げられるような仲間は身近には多くはいません。日本の同世代の女性の多くは、やはり由佳里さんのご友人のような反応と思います。残念ですが。でも、思い切ってネットで発信しているとこういう出会いがあるのが素敵ですね。これからもどうぞよろしくお願いします。

    ところで、由佳里さんのやっていらっしゃる洋書ファンクラブJr.の活動に興味を持ちました。これを始めるに至ったいきさつにいたく共感です。私も細々とですが長いこと英語を仕事としてきて、また娘たちの日本の学校英語教育を(そのあまりの変わらなさに唖然!です)目の当たりにし、ただ手をこまねいているばかりの自分がもどかしいと常々感じていました。これからの日本を背負っていく子供たちに何らかの役に立てたらと考えています。

    今実際に手がけたいと思っているのは、英語というよりはむしろ日本語での発信です。日本語という言語の性格、また文化的背景により、日本人は国際レベルでのコミュニケーション力に欠けていると思います。いいものを持っているのにそれがうまく伝わらない。今やっと日本はそれに気付き始めた気がしています。(遅すぎですが・・・)じゃあ、どうしたら伝わるのか。これを私が長く勉強してきた英語ライティングの視点から、日本人に、特に子供たちに発信していけたらなと。分野は違いますが同じ想いを持った友人と協力し少しずつ進めているところです。これは英語のロジックになるのでそのまま英語での発信力にも直結すると考えています。こんなことで頭をいっぱいにしながら日々奮闘している次第です。こちらこそ、今後何かご一緒にさせていただく機会があれば嬉しいです。
    @渡辺

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