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自治体WEBサイト ユーザビリティ評価2009審査発表会
昨日、6月22日、東京国際フォーラムの会議室で、NPO団体アスコエによる「自治体webサイト ユーザビリティ評価2009審査発表会」が開催された。共催のソシオメディアさんからのご案内メールでこれを知り参加した。
詳しくは別途まとめようと思うが、つまりこれは日本の自治体のウェブサイトの使い易さをチェックして、優秀なサイトの自治体を表彰するもの。今年は「引越し」と「子育て」という視点でのユーザビリティチェックを行ったということで、総合優勝と、引越し編、子育て編それぞれの優秀サイトが表彰された。
総合優勝は兵庫県姫路市。http://www.city.himeji.lg.jp/
総合的にユーザーの視点に立った使いやすくわかりやすいサイトとのこと。
引越し編の優秀サイトは大阪府大阪市。http://www.city.osaka.lg.jp/
子育て編の優秀サイトは千葉県習志野市。http://www.city.narashino.chiba.jp/
という結果となった。
評価するのは、評価の専門家と評価手法のワークショップを受講した一般の人たち。この人たちが一定の評価基準で評価を数値化した。
ユーザビリティのキーワードは、「わかりやすい」「知りたい情報にすぐに行きつく」という徹底したユーザー目線。お役所仕事とは正反対の姿勢という気がするが、日本の自治体もだいぶサイト運営の問題点を理解して改善するようになっているなぁと思った。
それというのも、こうした「評価審査会」という活動が推し進めているものだと思う。外から審査、評価されて表彰される、という場があれば、頑張りがいもあるというもの。こうした活動がより重視され評価されれば、市民、国民のための情報提供サービスのレベルが全国的に上がり、電子政府のレベルも上げていくことになる。とても意義のある活動だと思う。
昨日は、姫路市と習志野市のウェブサイト担当者が各自治体サイトのリニューアルの経緯や工夫について講演。アスコエの安井代表からは、評価基準についての説明。共催のソシオメディア篠原氏からは、専門的な評価基準であるヒューリスティック分析についての解説があった。
評価のプロセスの一つに「ペルソナ評価」というのがある。これは、一人のユーザーを細かく設定して、その人がサイトをこういう目的で使いたい、というところまで想定する。(これがペルソナ)そしてその人が必要とする情報にいかに容易に辿りつけるか、を評価するのがペルソナ評価。今回は、「引っ越しを予定している独身サラリーマン」と「子育て中の主婦」というペルソナを設定して評価している。
ウェブサイトデザインにおいて(ウェブサイトに限らずあらゆるデザインにおいて)ペルソナ分析というのが今行われているが、自治体という全ての年齢、職業の市民を対象としたウェブサイトをデザインする際に、どういったペルソナを設定するのだろうかと疑問に思った。あらゆるケースをペルソナに設定することは不可能なので、ターゲットをある程度絞るのだろうか。残念ながら質疑応答の時間を逃してしまったので、今度機会をみつけて詳しい人に聞いてみようと思う。
ヒューリスティック分析では次の5つの視点で評価するそうだ。
1.アイデンティティ・・・その自治体らしさが出ているか
2.インフォメーションアーキテクチャ・・・静的ページで情報がわかりやすく整理されているか
3.インタラクション・・・別画面へのリンクや、動的ページの操作や構造が分かりやすいか
4.アクセシビリティ・・・高齢者や障害者、読み上げソフトなどへの対応
5.コンテンツ・・・内容のわかりやすさ
う~ん、全て大事な視点。こういう評価基準が体系的に存在していたことをよく知らなかったのだが、いずれも常に重視しているポイントばかりではある。(読み上げソフトへの対応については、実際あまり考慮してこなかった!これもサイトによっては非常に重要ですな。)
今回の会に参加させていただき、ウェブサイトのユーザビリティをめぐる現状の再確認ができた。そして、同時に自身が向かおうとしている方向がここで考慮されていないことにも気づいた。「グローバリゼーションへの対応」という視点である。
受賞した自治体サイトの英語ページをざっと見たところ情報が少なく感じた。英文を読みこんだわけではないが、果たしてこれが直訳英語なのか、英語としてわかりやすくまとめられたコンテンツなのか。また、自治体のウェブサイトは内向きでいいのか。今、日本の内向きさが問題視されている中、自治体サイトは日本人のためだけに内側に情報を伝える役割が果たせればそれでいいのだろうか。例えば観光地や特色を海外に発信していくという視点も必要なのではないか。(例えば映画”The Cove”のような問題が起こらないようにする努力も。)会の途中から沸々とこんな疑問がわいてきた。そして終了後、篠原さんにこのことをぶつけてみたところ、これは今後の重要な課題、という見解を頂いた。
私自身、新しいステージに向かうはじめの一歩のこの時期に、自分の方向性を再確認できたとても有意義な機会となった。ソシオメディアの篠原さんとお話しすると、いつでも元気をいただける気がする。感謝です! -
美容室グランレーブのAtelier JD Paris大森店サイトオープン
品川区、大田区で美容室を展開するグランレーブ様のウェブサイトを作らせていただき早2年。この春、グループ各店舗の中でも主要店の一つ、”アトリエJDパリ・大森店”独自の情報を提供するサイトを、というご要望をいただき、ブログ形式のウェブサイトを作成しました。
これからはご担当者の方が、お客様への情報をサクサクと追加してくださいます!そして、担当スタイリストのお休みや研修日程がわかるようにカレンダーも設置。これも担当の方が操作しやすいGoogle Calendarを使用しました。
スタイリストでもありウェブサイト管理者、そして運営スタッフでもあるご担当者様は本当に大変と思います。でも早速更新していただいているようでうれしい限りです! -
Jimdo Japan 1周年 イベント
昨日、Jimdo創業者来日記念イベント、行って参りました。
友人からJimdoっていうサイト作成のシステムがあるよ、これ、ドイツのシステム。って聞いたのが約2年前。
え~!こんな風にウェブサイトが作れるようになるの~?!すごい!
衝撃的に新しい。ウェブ上で、それも作成中のページ上ですべての作成、編集が出来る。しかも、タダ。
こういうツールがどんどんできてくるのかなぁ、と思いながらとにかく使ってみた。まだ、どんなリスクがあるかわからないからクライアント様に納品する訳にもいかないし、ということでここを使ってずいぶんテストアップをさせていただいた。アクセス制御がかかるので、作成中のサイトのテキストや画像の配置など、ざっくりしたプランをクライアント様にお見せするのに最適。URLとパスワードをお渡しして確認していただき、フィードバックをもらう。という感じに無料バージョン、Jimdo Freeをいくつか使わせていただいていた。
その後、jimdoがKDDIと提携しJimdo Japanとなってからは、サービス、日本語対応も確立され、安心してjimdoでお客様のウェブサイトを制作することが可能となった。htmlのサイト制作と別に、jimdoでの制作もプランに加え、いま現在4つのサイトをjimdoProで提供させていただいている。
jimdoの好きなところは、徹底的に使う人にやさしく設計されているところ。ユーザーへのわかり易さを大切にしていることが伝わってくる。これは私の想いと同じ。コミュニケーターとして読み手にわかりやすい、きちんと伝わる英訳や和訳、ウェブサイトの構築をいつも大切に想ってきた。必要なことをシンプルにわかりやすく伝える設計(デザイン)のお手本の一つ。
イベントではJimdo Businessのスタートと、今後のページパートナー、アフィリエイト機能が発表された。Businessは、本格的にjimdoをビジネスサイトとして活用したい企業にとっては、この価格でこの機能はありがたい思う。ページパートナーのシステムは、既存のデザインをテンプレートとして活用するもので、利用者にとっても、デザイン作成者にとっても有効なシステム。つまり、サイトを作る時に初めの一歩から作り始めるのではなく、似たような業種のデザインをテンプレートとして利用して、そこから作り上げていけばよいシステムで、作る方としてはぐっと手間と時間が節約できる。さらに、掲載するコンテンツやカテゴリもテンプレートとしてあるので、必要な情報をしっかりと掲載できる、より内容の伴ったサイト作りにも貢献できる。ある種、jimdoで作るサイトの質の底上げにつながると思う。
ここで私が強く思うのは、この素晴らしい箱を有効に使うこと。jimdoという素晴らしい箱がある。伝えたい素晴らしいメッセージがある。これに「伝わる言葉」「わかりやすい構成」が加わることでウェブサイトとしての機能が格段に上がると信じている。伝わる言葉、わかりやすい構成で発信する。このことはこの国では意外に語られていないと思う。私はPlain Englishでの英語ライティングを長く教わってきた中で、ロジカルなわかりやすい発信の大切さを痛感している。日本語だって同じ。今年からは日本語でのわかりやすい発信を広く呼び掛けていく活動をしたいと思っている。
会場では、創業者のMattias Henze氏からページパートナーの話を詳しくお聞きできたし、KDDIの高畑氏とも意外な友人でつながっていることも分かったりで、寒~い雨の中ではあったけれど、いい時間を過ごさせていただいた。
おまけにいただいたpoken(ポーケン)も面白かった。早速PCでいろいろ試してみた。この国では新しいものは女子高生から流行るものだと思っていたけれど、今回は悪いけど先を越したぞ! -
Jimdo 創業者 来日イベント
オンライン上でWebサイトが作れるシステムJimdoのイベントに行ってまいります!
JimdoがKDDIを窓口として日本に本格進出して1年。4月12日にJimdoの創業者3名が本拠地ドイツ、ハンブルグより来日。これを記念してのイベントだ。
http://jp.jimdo.com/2010/03/19/jimdo創業者-来日イベント開催/
Jimdoは、Free と Pro があり、FreeはJimdoの広告付きで500M。Proは月間利用料945円で広告なし、独自ドメインOKで5Gというサービス内容。サイトを作るのはとても簡単で、弊社でも数社のクライアント様に、ニーズに合わせてこのシステムを利用したサイトをご提供している。
Freeの無料システムは様々な使い道がある。ページによるアクセス制御、またサイト全体に対するアクセス制御もあるため、サイト制作の準備段階のツールとして使うことも。
Jimdoを知ったのは2007年。日本語対応になる前から社内ツールとして利用していたが、一年前からKDDIと提携し正式日本語対応となり、クライアント様への成果物としても利用できるようになった。
Jimdoでは、新機能がどんどん登場し、さまざまなインタラクティブなページが実現できるようになっている。最近ではオンラインショッピング昨日も追加された。これからどうなっていくのか楽しみなJimdo。
来日イベントは定員40名。どのくらいの応募があったのかわからないが、めでたく抽選にて当選!というメールをいただいた。どんなイベントになるか、楽しみだ。イベントの報告、お楽しみに・・・! -
プライベートPCレッスン
久しぶりにプライベートのお客様から「SOS」のメールが入り、PCを見に行ってきた。
PCレッスン。これは実は会社を興したときに最初に力を入れていた仕事。もともと、PCを使いなれないシニア層、女性にPCに慣れ親しんでもっと活用してもらいたい、という想いでこの仕事を始めたのが10年前。その頃のお客様数人の方から、今でも時々「SOS」連絡をいただく。もちろん、時間を見つけてお宅へ。たいていはシニアの女性。趣味の写真の整理や、お仕事の経理書類作成用にパソコンを使われている。もうそれだけで、えらい!
パソコンを使うことは、常にいろいろなトラブルが付いてくる。それにもめげず、時々SOSを出しながらも嫌がらずに使い続けている。ある意味、女性ならではという気がする。
当初、ご夫婦でPCレッスンを、とおっしゃっていたカップルが数組あったが、いずれのケースもご主人は数回で脱落・・・。女性は気楽に何にでも挑戦できるパワーを持ち合わせているのかも。そう、気楽にやってる人が長続きしている気がする。必要なこと以外は知らなくていい、って割り切ってる。パソコンって普通はそういう使い方でいいんだと思う。使いたいように気楽に使う。わからないことは外部サービスに頼って。無理をせず。これが、ストレスフリーにPCと付き合う方法なのかもしれない。
仕事を始めた当初は、デジタルデバイドという言葉があった。これを埋めようと思ってシニア用のテキスト作りからやっていたのを思い出す。今はこのデジタルデバイド、無くなったのだろうか?2010年 3月 17日 | Filed under 仕事
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