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  • 災いは自分で覆すべし

    BLOGにアップしたいこと、あれこれあるのですが、なかなか落ち着いてまとめられないうちに時間はどんどんと過ぎ・・・。といった11月を過ごしてしまいました。。。
    家の用事やら実家の用事やら、やたら時間はかかるわ、やりたいことをじっくりできない焦りとかイライラとか。家に居るとほんとだめだなぁ、って思いました。ここのところ仕事場にも週に3~4日しか来られない。でも、やっぱりここは仕事がはかどります~。毎日じゃないからなおさら集中できるのかも。
    で、今日は本当は先月参加した情報処理学会のデジタルドキュメント研究会の発表のレポートを書く予定だったのですが、その前にちょっと今朝思うことがあったのでそちらを先に。
    「思うこと」は、「下向き」になりそうな時に自分で「上向き」にもっていくこと、について。
    今朝、立て続けにもうがっくりするようなことが起こって、あ~、今日はもしかしてBAD DAY?という感じでした。この時期学校が不定期で、いつものペースの朝を過ごすのは難しい状況。その上、娘にTSUTAYAのCD返却を頼まれ、軽く生返事してしまったばっかりにまず一つ目の災難。
    10時までに返却ボックスに入れなきゃいけなかったことをすっかり忘れ、慌てて持っていったら2分超過。窓口のお兄さんはどうしても延滞料金がかかると言い張る。2分ですよ?それでもだめ?こうなったら言いたくないけど「おばさん」力で。でもだめ。おばさん力足りない。ポイントで払おうとしたら、「借りた人のポイントでしか受け付けない」と。こんなところで時間食いたくないから3枚分600円を払って駅へ。
    かなりカッカしてました。娘に「半額払え~」なんてメールして。でも、ここはちょっと大人~にクールダウンしようと試みました。こういう「いやなこと」を自分のものにしちゃうにはどう考えたらいいかなぁ~、と。「何事も前向き」がモットーの私としては、ただ怒っていてもなんにもいいことは無いですから。
    で、考えました。2分遅れてもオッケーなサービスをあちこちで体験しているから、この機械的なサービスがいやに感じたんだ。買い物ならスーパーより街のお肉屋さん、魚屋さん、八百屋さん、お豆腐屋さんとコミュニケーションしながら、旬のもの、美味しいものを買うのが好き。時には調理法を聞いて新しい料理にも挑戦できる。大手スーパーではできない体験。人間味のある生のコミュニケーション。あ、これって、今グループで研究してるテーマに使えるかも!
    と、こんな感じにプラスにもっていけた感じです。
    で、やっとオフィスに着いたら二つめの災難が。今日はいつになく大荷物で出たというのに、なんと、まさかのエレベーター修理中・・・。まじ?もしかして今日ってそういう日~?1時までエレベーター動かないって言う。気を取り直して階段で6階まで。(はい、6階。大したことは無いのです、実は・・・)さて、これをプラスにもっていくにはやはり「運動不足解消」のチャンスをいただけた、ってことですかね。
    一人で仕事していると、落ちそうな時のコントロールを上手くしないと、負のスパイラルなんて簡単に突入できる。上を向いて、自分に暗示掛けながらこれからもうまくやっていきましょ~。
    さて、2回あることは何とやら。今日はそのつもりで過ごさないと!

    2010年 12月 10日 | Filed under STORY, 気になること
  • 75歳美容師さんに学ぶ、ビジネスの基本の「き」

    この方のところからは一年に1~2回お呼びがかかり、お使いのPCを見にお邪魔する。近所にお住まいの現在75歳の現役美容師さん、サニー大野さん。青山や渋谷でご活躍されたのち、お姉さまたちの介護の必要からお勤めが困難になり、雪谷のご自宅にご自分の美容室を開設した。昔のお客様の中にはいまだに雪谷までいらしてくださる方も多いという。
    もう7年くらい前になるだろうか、サニーさんがご自分の美容院のお客様の管理をPCでされたい、というご希望でお声掛けをいただいた。まずはPCの使い方からお教えし、最終的にはエクセルでのお客様のカルテ管理、予約表管理、日経表から年間の経費計算まで、ふつうなら若い方でもちょっと躊躇されるようなことをすべてお教えし、今に至るまでその表を更新して毎年使われている。
    さすがにたまにファイルが整理しきれなくなったり、PCの不具合があったりするとSOSコールやメールをいただき、ご相談がてら近所なのでちょこっとお邪魔する。昨日、半年ぶりくらいにご連絡をいただいたのでお邪魔してきた。
    今日のトラブルはどうもマウスにあったようで、マウスを新しく買い替えるということで解決。その他、細かいファイル整理などをして差し上げて、とりあえず我が家に余っているマウスを取りに戻りこれで数日間代用してもらい、新しいものを選んでお届けすることにした。
    仕事を終えると必ずお茶を出してくださるサニーさん。今日は、ご家族の介護で本当に大変な時間を過ごしている中、どうして美容師を続けているかというお話をしてくださった。理由はただ一つ、お客様が来てくださるから。青山や渋谷のお店の頃からの40年来のお客様も何人もいるという。つまり、サニーさんが30代の頃20代だった方たち。今は60代になっているというわけだ。ここのお客様たちはみなさん、数カ月先までの予約を入れている。つまり、美容師さんを変えようという気はもうとうない。
    なぜか?それは、年配のお客様たちが信頼して任せられる美容師さんが他にいないからだ。サニーさんはお客様の生活、頭の骨格、髪の流れを全て熟知している。それを知った上でそのお客様に一番適し、手入れが簡単でいつも素敵でいられるヘアースタイルを提供して差し上げている。一人ひとりの色々な条件を考えた上でその人に対するベストプラクティスを実現しているわけだ。
    青山や自由が丘には美容室はたくさんある。でも年配の女性が本当に安心して通える美容室がどれだけあるだろうか。
    サニーさん曰く、「おばあちゃんがおにいちゃんがやっている美容室に行くと、本当におばあちゃんにされちゃう」
    サニーさんは、これまで素敵にしてきた女性たちがチリチリパーマで「おばあちゃん」ならともかく「おじいちゃん」のようにまでされてしまうのが、気の毒でならないという。「若いお兄ちゃん」にはわからないのだろう。
    でも、「わからない」では済まされない。不況の今、美容室も大変な時代、サニーさんのお客さんはめったに減らない。それは、サニーさんがお客様のニーズをしっかりと汲み取りそれに合ったサービス誠意をもって提供し、お客様としっかりした信頼関係があるからである。
    これって、本当は「あたりまえ」のこと。ビジネスをするならこの姿勢は基本の「き」。不況でビジネスがうまく立ち行かなくなった今こそ、基本に立ち戻りこういうことを確認することができる。忙しければそれは無理なのだから、言ってみれば今はそういうチャンスなのだ。
    サニーさんのように、地に足を付けて、いつまでも自分を磨き、お客様をも磨き、ご家族を大切にして生きて行く女性は本当に素敵だ。小さな体にパワーがみなぎっている。その証拠にご自分のお仕事のお話をされる今日のサニーさんは、本当に生き生きとされていた。二人のお姉さまの壮絶な介護に忙しい中、美容師としてのお仕事、スイミングにコーラスに英会話にスキー。75歳の今も「まだまだやりたいことがありすぎて!」とおっしゃるサニーさんには、本当にお元気にお仕事を続けていただきたいと思う。
    こういう方には本当に元気づけられる。私なんて、まだまだ若造じゃん!見習って頑張ろう、という気持ちが湧いてくる。

    2010年 10月 31日 | Filed under STORY, 仕事
  • アメリカで感じた日本 (その3 NYC)

    あっという間に帰国から早1か月が過ぎてしまった!しかし、久し振りのアメリカ旅行であり、たった一人での旅は私のこの夏の最大イベントであり、そこで見たこと感じたことは、まだまだしっかりと記憶にとどまっている。
    Bostonのホテルを早朝にチェックアウトし飛行機でNYCへ。(これ実は大して楽じゃない。次回はバスかAmTrakにしようと心に決める・・・)Newark airportからここでもタクシーを使わない、と心に決めて電車でホテルまで行くことに。結論から言うと、これ、やめた方がいいです。荷物があるならマンハッタンのホテルまではタクシーにしましょう~。
    Bostonのようにスムーズには全然行かなかった。大きな荷物を転がして3回ほど乗り換え。地下鉄の乗り換えではマンハッタンのど真ん中でスーツケース引っ張って1ブロック歩くはめに。飛行機が早かったせいでマンハッタンは朝のラッシュ時。人が多い!そして暑い!よほどくたびれて見えたのか、どの電車だったか、いかつそう~なおじさんが席を譲ってくれました・・・。
    さて、ようやく目的地、East VillageのBowery Hotelに到着。ここはとても満足なホテル。場所的にも観光客らしき人はほとんどいなくて落ち着いたエリア。いわゆるupperの5th avenueあたりとも42ndあたりとも全く違う。Soho, Noho, NoLitaエリアは歩いて行ける、New York Univ.の近くです。NYCに行くなら私ならまたこのエリアを選びますね。
    旅行記はさておき、New Yorkという世界の中心的な街で一番印象的だったことは、「アメリカの懐の広さ」だ。アメリカの、というよりはニューヨークの、と言うべきかもしれない。この街はアメリカ人というより、ニューヨーク人で成り立っている。ここには白人よりもメキシコ系、中国系、インド系、イタリア系・・・いわゆるマイノリティの人々の方が多いのでは、と思うくらいに、本当に「人種のるつぼ」を体感した。
    たくさんの国からこのニューヨークに人が集まってくる。そして住み着いていく。これをニューヨークという街は受け入れているのだ。日本からニューヨークを見れば、「そりゃ、移民の国アメリカだからねぇ」なんて思うくらい。自分もそうだった。でもニューヨークでこれを目の当たりにしたとき「ここが日本だったら?」「日本はこれを受け入れる度量があるだろうか?」と考えてしまった。
    ニューヨークでは実にいろんななまりの英語が氾濫している。余り英語に堪能でない人もたくさん働いている。スーパーの店員さんの英語がなまってても、そんなことにケチをつける人はいない、みんなちゃんと受け入れてる。そういうもんだ、という文化がここにはあるような気がする。
    一方日本人であることが当たり前な国、日本。海外からの労働者の受け入れを必要としながらもそれが進まない、進めたくない日本人の未熟さ。インドネシアやフィリピンの研修ナースには、滞在の条件として日本語での国家試験の合格という厳しい条件を突きつける。異文化、異人種と共存できない、したくない、というのはただの我儘のようなものではないだろうか。日本にとって何が大事なのか、日本人はもっとよく考えるべき時が来ている気がする。
    言葉の問題で考えれば、人種のるつぼニューヨークでこそ、「伝えること、伝わること」が一番大事。きちんとした文法がわかって話している人の方がもしかしたら少ないかもしれない!一番文法を理解しているのは日本人かなぁ、そして一番英語でちゃんと伝えられてないのも日本人だったりして、なんて思ってしまった。
    今回の旅では、日本人からのきちんとした発信の必要性を強く感じた。これは私の今のテーマでもある。アメリカに行き、出会った人々から感じ取った日本への印象は、私の思っていたそれよりずっと悪くない。たまたま飛行機で居合わせた30代のエンジニアの男性は、日本の歴史に詳しかった。そして日本が戦後に見せた復興の底力を信じ、日本の将来に期待する。NYCで知り合った30歳の女性ソーシャルワーカーは、日本の文化の素晴らしさを称える。こうした会話から私が感じ取ったのは、日本は実はまだ期待されているのではないか、ということ。「まだ」期待されいてるのかも。今ならまだ間に合う。つまり、今手を打たなくてはもう間に合わない!
    日本が変わるのを、まだ待っていてくれてる。中国を向きながらも、アメリカは日本の変化を待っているような気がする。これがlast chanceなんだけどなぁ・・・なんて言いながら。それをみすみす逃してはもう本当に素通りされる国、日本、となってしまう。今動かないでいつ動く?!政治に、国にとても任せておけない今日この頃、日本人みんなが広い視野を持って、自覚して生きていこうよ。自分の言葉で自分たちをきちんと表現し相手にわかりやすく発信する。いろんな人と、いろんな国と、コミュニケーション、そしてダイアローグ(対話)をきちんと始めようよ。これに少しでも役に立てるような仕事をしていきたい、そんなことを感じ、再確認できた旅だった。

  • アメリカで感じた日本 (その2 Boston)

    娘をエグゼターアカデミーに送った後、一路Bostonへ。一人で身軽なのでAmTrakで移動。North Stationからは地下鉄でCopley Squareへ。スーツケースを転がしながらも非常にスムーズな旅だった。
    Copleyを拠点に2日間、近くのPublic Gardenを散策したり、Shopping Centerを見たり、Newbury Streetを歩いたり。半日は地下鉄でCambridgeまで足を伸ばして、アメリカの大学街を体感した。
    Bostonというところは全てが品よくコンパクトに揃った街。生活するには最高の場所だ。大きなショッピングセンター、Newbury Streetには古い建物をうまく利用したブティックやカフェが並ぶ。
    街なかには広々としたPublic Garden。芝生が広がる中に程よく木陰を作る木々。木陰のベンチで読書をする人、のんびりランチを食べる人、小さな子供と散歩する母親、ジョギングする人たち。花壇や噴水、池にはスワンボート。どれもセンス良く配置されている。憩いの場、とはこういう場所を言うんだなぁ。
    CambridgeではHarvard Square駅にあるHarvard大学のキャンパスへ。広々とした芝生、古い建物との調和で落ち着いた雰囲気を醸し出す。Harvardを目指す高校生たちが親子やグループで見学に訪れる姿をあちこちで見かけた。
    BostonはExeterと違い立派な都市である。しかし東京のそれとは全く違う。日本との決定的な違いは「落ち着き」だろうか。街全体に古い建物がたくさん。それを実にうまく使っている。日本の発想は、「壊して新しく建て直す」となる。なぜ?素朴な疑問。なぜ日本だとそういう発想になるのだろうか。
    落ち着いた社会というのは、つまりは成熟した社会。日本にいるとアメリカの悪いところが目につくが、とんでもない。(これもメディアによる洗脳か?)アメリカの社会は成熟してるのだ。新しいものに目を奪われがちな日本人、歴史の浅い国の中でも古いものを大切にしているアメリカ人。全てがいいというつもりは毛頭ない、でもちゃんと学ぶべきところは学ぼうよ、と言いたい。
    落ち着いた成熟した社会を作り出しているのは、やはり人々だと思う。日本という国は日本人をどうも窮屈にしているところがある。文化に関係するところが多いのかもしれないが、アメリカ人たちのそのおおらかさが心地よい。
    窮屈さを感じない大きな理由を発見した。それは、誰も人のことを気にしていないこと。これは楽。こちらからアプローチすれば丁寧に対応してくれる。でも、基本気にしていないのだ、人のことは。何だかわからないのだが「見られていない」感。これが心地よかった。
    日本では結構人は人を見ている。気にしている。それが社会をとても窮屈にしている気がする。型から外れたもの、出っ張った杭を探してはケチをつける。いいじゃない、放っておいてあげなよ、人に迷惑かけているわけじゃあるまいし、ってこと、多々ある。そういうところが日本人の成熟していないところ。相手に対するリスペクト、そういうものが今の日本人には不足してる。もっと大人になろうよ、日本人!
    Bostonではそんなことを感じてきた。

    2010年 7月 30日 | Filed under STORY, オフ, 気になること
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