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  • 裁判員の弁護士評価が低いわけ NHK朝のニュースを見て

    以前、「医師に日本語のコミュニケーション力を!」といった内容をブログに書いたが、今朝のニュースを見ながら、「弁護士にも!」とあらためて日本人のコミュニケーション力向上の必要性を感じた。
    今朝のNHKニュースでは、「裁判員による弁護士の評価」を取り上げていた。調査結果によると弁護士の評価は低かったとのこと。ある裁判員経験者によれば、弁護士は評価できなかった、という。その方の話をまとめると、その理由は以下のようになる。
    1.検察や証人の主張に逆らって、一方的に被告を弁護する主張を繰り返す。
    2.その主張が論理的でない。
    3.弁護をしたいのはわかるが、言っていることが分かりにくい。
    結局この裁判では、弁護士の主張が余り通らない判決となったようだ。
    弁護士業界サイドの話では、裁判員制度が導入されたことにより、弁護のやり方を変える必要が出てきたという。
    これまでは、弁護士というのは裁判で被告を弁護する材料を全て並べたて、出来るだけのことを主張する、というやり方だった。裁判官の判決では、弁護士の主張に何か矛盾点や疑問があっても、すべての主張を総合的に見て最終判断する、というものだったのでこのやり方がまかり通っていたらしい。
    ところが、裁判員が判断する場合、弁護士の主張の中に一つでも疑問や矛盾点があれば、他の主張も全て怪しく感じるようになる。なるほど、よくわかる。つまり、ある友人と、「すっごくいいやつ」と思って付き合ってきても、「え、あいつこんなところあったの?」というところを見つけてしまい、それが自分には相容れない場合、「あいつどんなやつだよ?」と全てを否定してしまうことがある、といったようなことだと思う。
    そこで、弁護士としては、論点を絞ってわかりやすく主張していくことが求めらる用になった、という。つまり、情報を分類してトピックを絞り、論理的に組み立てて相手にわかりやすく伝える。コミュニケーションの基本である。実によいことではないか。というか、これまでは何だったんだろうか。一般の人の考え方が「裁判」という場に入ったおかげで、こんなに当たり前のことがやっと気付かれるようになった。
    何事も閉塞された場ではそこの常識だけでまかり通り、外の常識とのギャップに気付かない。外からの風を入れることはとても大事だ。今、この国のカラパゴス化が広く危惧されているが、日本の中に目を向ければ小さなガラパゴスがたくさんあるような気がする。そういう一つ一つが、オープンエアーを少しずつ取り込んで活性化されれば、大きなガラパゴスは自然となくなっていくんだろう。
    それには、コミュニケーション力向上は欠かせない。

  • NHK ハーバード白熱教室

    ハーバードの授業が日本のテレビで見られる!というのを友人が教えてくれて、先週から見始めたNHKハーバード白熱教室。サンデル教授の人気授業、Justice。Justiceとは何か、何がJusticeなのかを、教授、生徒たちが議論する。
    既に第6回の放送であったので、過去5回分は見逃してしまった。と思ってリンクをたどると、ちゃんと全ての回が見られるサイトが!http://www.justiceharvard.org/
    ただし、英語。そして過去5回どころか全12回分全てがアップされています。英語で先に見ておいて日曜日にHNKで復習、といった英語学習にも役立ちそう。
    番組のことはこれくらいにして、ハーバードの授業について思った事を書いてみる。それはやはり、この活発な生き生きとした授業そのものの羨ましさである。今、日本の大学も変化しているところもあるかと思うが、こうした参加型の授業が大学の大教室でさえも行われているという現実を、ぜひとも日本の教育者たちにしっかりと見てほしい。知識を増やすことが教育ではない。考える力、そして想像力とコミュニケーション力を養うのが教育だと(少なくとも文科系は)私は常々思っている。そして残念ながら日本の学校教育ではその力はなかなか養われない・・・。
    教育者がアクションを起こすだけでは足りないので、政治家にも見てもらわないといけないだろう。何といっても日本のいろいろを決めているのは政治家のみなさんなわけで、その方たちがどれくらい危機感を感じて下さるのかちと不安だが、現場目線でしっかりと見ていただきたいものだ。
    日本の大学は今やアジアの留学生に素通りされてしまう。優秀な学生はアメリカへ。そして日本でさえその動きは始まってきている。優秀な日本人は東大、ではなくハーバードへ。教育に携わる知人の話では、ハーバード大学が昨年日本の桜蔭で説明会を実施したという。アメリカの教育者はどんなに上位校であっても胡坐をかかない。世界中の優秀な学生を集め教育することに前向きなのだ。一方日本はどうだろうか。いわゆるブランド校はハーバードと並ぶくらいの学校になるような努力をしているだろうか。私にはとてもそうは思えない。
    教育は変わらなきゃいけない。これからの日本は教育でも孤立してしまう。切実にそう感じる。ということで、教育関係、政治関係のみなさまは、是非この授業を見てください。
    内容も面白いし、ハーバードでの授業体験ができるという意味でも若い人たちも勿論!自分のやる気次第ですが、英語の学習にもなります。

    2010年 5月 13日 | Filed under LEARNING, 教育
  • 美容室グランレーブのAtelier JD Paris大森店サイトオープン

    品川区、大田区で美容室を展開するグランレーブ様のウェブサイトを作らせていただき早2年。この春、グループ各店舗の中でも主要店の一つ、”アトリエJDパリ・大森店”独自の情報を提供するサイトを、というご要望をいただき、ブログ形式のウェブサイトを作成しました。
    これからはご担当者の方が、お客様への情報をサクサクと追加してくださいます!そして、担当スタイリストのお休みや研修日程がわかるようにカレンダーも設置。これも担当の方が操作しやすいGoogle Calendarを使用しました。
    スタイリストでもありウェブサイト管理者、そして運営スタッフでもあるご担当者様は本当に大変と思います。でも早速更新していただいているようでうれしい限りです!

    2010年 5月 12日 | Filed under Website制作, 仕事
  • つかの間ののんびりタイム

    今年のGWは家のいろいろで、予定は立てられなかったけれど、なんとか二日ほど時間が取れて、ただいま東京を離れて山中湖に滞在。この時期にしてはわりと暖かく外でのんびりできる気候。4月が寒かったせいか富士桜がまだたくさん咲いていて綺麗。
    カラマツの木も、若葉色の葉っぱの赤ちゃんがたくさん付いていてかわいい。5月の山中湖も春を感じられてすごくいい。
    今回は読書三昧、と決めて、遅ればせの1Q84 Book1とBook2を持ってきているので、これに集中。久しぶりに小説を読んだ。やっぱり面白い。今日はこれからBook2。こんな贅沢な時間もあと一日。しっかり楽しんで東京へ帰りま~す。明後日からはお仕事、お仕事。。。

    2010年 5月 4日 | Filed under オフ
  • リーダーシップ教育

    twitterで、Simmons Leadership Conferenceというものを知った。アメリカ在住の日本人の女性がこのConferenceに行かれ、そのレポートをされていた。
    Simmonsというボストンの女子大で毎年行われている女性のリーダーシップカンファレンス。彼女のレポートには「米国でも最古の部類に入る女性のリーダーシップカンファレンス」とある。拝読するに、とても興味深い内容で、あ、こういうの行きたい!と単純に思った。
    「最古の部類に入る女性のリーダーシップカンファレンス」ということは、他にもあるということだよなぁ、と検索してみると、まあ、あるわあるわ、あっちでも、こっちでも、そっちでもやってる。ただし、海外。アメリカに限らない。グローバルな組織もあるので、世界のあちこちで開催しているものもある。でも、日本は見つからない。
    以前、やはりtwitterで、日本の母親はアジアの中でも子供に「リーダーシップ」を期待する割合が極めて低いことを知った。韓国や中国に比べると悲しいくらい。(ベネッセの調査結果)
    「女性のための××」っていうくくりはあまり好きではないけれど、こういうの日本にもあっていいんじゃないかと思った。というか、今おかれている日本の立場を考えたら、なきゃいけないと思う。教育。政府が言う教育は子供の学校における教育と思えるけれど、大人たちが教育を受けた時代にすっぽ抜けていた「リーダーシップ教育」といったことは、まずは今の大人たちにとって必要なこと。もちろん、ビジネススクールで学ぶことはできる。大学院に行けばね。でも、もっと一般に浸透していくような流れがあっていい。
    今、母親たちは、学歴もあり就業経験もある人が多い。それでいて子供にリーダーシップを期待する傾向が低いというのは、たぶん学校でも職場でもそういう教育をされた経験があまりないからではないか。自分の時代を考えてみれば、仕方ないかも。そんな尖がった女性は社会では通用しない時代だったから。(因みに私は、たぶん日本で唯一それに近い教育を女性にしていた女子高にいたので、同窓生たちは社会に出てみんな苦労してました・・・)
    でも、これからの日本人はそれじゃだめ。リーダーシップ教育は、大学や大学院だけじゃなくて、もちろん、社会の男性たちだけじゃなくて、女性たち、母親たちにも浸透していく必要を感じてしまいます。
    海外のメディアを見れば、リーダーシップマネージメントで評価されているのはインドやシンガポールや韓国などの企業。アジアの中に日本はいなくなってます。女性の評価も、他のアジアの国ではものすごく上がっている。ここでも日本は置いてきぼり。日本のニュースでは全く危機感はわからないですよね。これ、戦時中みたい。
    ちょっと極端な話になりましたが、つまり、もっと外に目を向けていいものをしっかり取り込んで、活性化して、自分のよさを自信を持って発信していける社会になるような、そういう教育をしてほしい。もちろん大人にも。政府に言ってもあまり効果が期待できない今、こういうことはどこに向ければいいんだろう…。
    とりあえずは、自分に何かできることあるのか、そういうことも考えてみようかな。
    *Simmon Leadership Conferenceに行かれた方のレポートはこちら。 http://ht.ly/1FCTU

    2010年 5月 2日 | Filed under LEARNING, 教育, 気になること
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