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  • 英語でコミュニケーションしたい人 応援します

    先日、友人からtwitterで英語の教材を教えてとリクエストされた。「アメリカ人の友人と楽しくコミュニケーションするため」という明確な目的。
    ケリー伊藤氏に長い間師事していた私としては、やはり彼の著書の中から選ばせてもらった。
    で、選んだのはこれ。
    日米慣用句表現辞典 - これを英語で何と言う
    結構厚みのある1900円する本。一つの日本語の単語から様々な英語の例文が見られるようになっている。日本語の言葉から英語の単語を導くものでなく、日本語の単語から、そこで言っている意味を噛み砕いて他の言葉で表現し、それを英語で表現している。
    例えば、『諦める』という項目に「捨て子」とか「年貢の納め時」とかいった日本語を英語にした例文が載っている。いずれの言葉にも「諦める」という意味合いがある。例文の英語では「捨て子」はabandon、「納め時」ではsettle downを使っている。
    友人に投げかけられたいい機会なので、英語について気を付けていることを少しまとめてみる。(といっても、みんなケリー伊藤氏の受け売り。)
    日本語を英語にするときに一番大事なのは、言葉そのものを英語にしようとしないこと。ケリーがいつも言っているが、「お早う」を”It’s early!”という日本人はいない。ちゃんと”Good morning!”といえるのに、ちょっと複雑になるともうその発想は残念ながら消えてしまう。
    お早う→good morning! の発想、これが常にできれば、日本人の英語表現力は格段に伸びる。だがしかし、「早い」は”early”だから・・・、と、すぐに辞書に頼りたくなってしまう。そこをぐっと我慢して、「お早う」で、自分が伝えたいことは何?と自問する。それは朝の挨拶。じゃあ、英語で朝の挨拶はなんていう?という展開に持っていく。この展開に慣れるようにするのがいいと思う。
    どういうトレーニングが最も有効か。これについて少し研究してみたいと思う。簡単なことが簡単に言えるようになること。これが英語嫌いの日本人を少しでも英語好きにするポイントだと思う。これに少しでも貢献できたらな。

    2010年 6月 27日 | Filed under LEARNING, 仕事, 気になること
  • 自治体WEBサイト ユーザビリティ評価2009審査発表会

    昨日、6月22日、東京国際フォーラムの会議室で、NPO団体アスコエによる「自治体webサイト ユーザビリティ評価2009審査発表会」が開催された。共催のソシオメディアさんからのご案内メールでこれを知り参加した。
    詳しくは別途まとめようと思うが、つまりこれは日本の自治体のウェブサイトの使い易さをチェックして、優秀なサイトの自治体を表彰するもの。今年は「引越し」と「子育て」という視点でのユーザビリティチェックを行ったということで、総合優勝と、引越し編、子育て編それぞれの優秀サイトが表彰された。
    総合優勝は兵庫県姫路市。http://www.city.himeji.lg.jp/
    総合的にユーザーの視点に立った使いやすくわかりやすいサイトとのこと。
    引越し編の優秀サイトは大阪府大阪市。http://www.city.osaka.lg.jp/
    子育て編の優秀サイトは千葉県習志野市。http://www.city.narashino.chiba.jp/
    という結果となった。
    評価するのは、評価の専門家と評価手法のワークショップを受講した一般の人たち。この人たちが一定の評価基準で評価を数値化した。
    ユーザビリティのキーワードは、「わかりやすい」「知りたい情報にすぐに行きつく」という徹底したユーザー目線。お役所仕事とは正反対の姿勢という気がするが、日本の自治体もだいぶサイト運営の問題点を理解して改善するようになっているなぁと思った。
    それというのも、こうした「評価審査会」という活動が推し進めているものだと思う。外から審査、評価されて表彰される、という場があれば、頑張りがいもあるというもの。こうした活動がより重視され評価されれば、市民、国民のための情報提供サービスのレベルが全国的に上がり、電子政府のレベルも上げていくことになる。とても意義のある活動だと思う。
    昨日は、姫路市と習志野市のウェブサイト担当者が各自治体サイトのリニューアルの経緯や工夫について講演。アスコエの安井代表からは、評価基準についての説明。共催のソシオメディア篠原氏からは、専門的な評価基準であるヒューリスティック分析についての解説があった。
    評価のプロセスの一つに「ペルソナ評価」というのがある。これは、一人のユーザーを細かく設定して、その人がサイトをこういう目的で使いたい、というところまで想定する。(これがペルソナ)そしてその人が必要とする情報にいかに容易に辿りつけるか、を評価するのがペルソナ評価。今回は、「引っ越しを予定している独身サラリーマン」と「子育て中の主婦」というペルソナを設定して評価している。
    ウェブサイトデザインにおいて(ウェブサイトに限らずあらゆるデザインにおいて)ペルソナ分析というのが今行われているが、自治体という全ての年齢、職業の市民を対象としたウェブサイトをデザインする際に、どういったペルソナを設定するのだろうかと疑問に思った。あらゆるケースをペルソナに設定することは不可能なので、ターゲットをある程度絞るのだろうか。残念ながら質疑応答の時間を逃してしまったので、今度機会をみつけて詳しい人に聞いてみようと思う。
    ヒューリスティック分析では次の5つの視点で評価するそうだ。
    1.アイデンティティ・・・その自治体らしさが出ているか
    2.インフォメーションアーキテクチャ・・・静的ページで情報がわかりやすく整理されているか
    3.インタラクション・・・別画面へのリンクや、動的ページの操作や構造が分かりやすいか
    4.アクセシビリティ・・・高齢者や障害者、読み上げソフトなどへの対応
    5.コンテンツ・・・内容のわかりやすさ
    う~ん、全て大事な視点。こういう評価基準が体系的に存在していたことをよく知らなかったのだが、いずれも常に重視しているポイントばかりではある。(読み上げソフトへの対応については、実際あまり考慮してこなかった!これもサイトによっては非常に重要ですな。)
    今回の会に参加させていただき、ウェブサイトのユーザビリティをめぐる現状の再確認ができた。そして、同時に自身が向かおうとしている方向がここで考慮されていないことにも気づいた。「グローバリゼーションへの対応」という視点である。
    受賞した自治体サイトの英語ページをざっと見たところ情報が少なく感じた。英文を読みこんだわけではないが、果たしてこれが直訳英語なのか、英語としてわかりやすくまとめられたコンテンツなのか。また、自治体のウェブサイトは内向きでいいのか。今、日本の内向きさが問題視されている中、自治体サイトは日本人のためだけに内側に情報を伝える役割が果たせればそれでいいのだろうか。例えば観光地や特色を海外に発信していくという視点も必要なのではないか。(例えば映画”The Cove”のような問題が起こらないようにする努力も。)会の途中から沸々とこんな疑問がわいてきた。そして終了後、篠原さんにこのことをぶつけてみたところ、これは今後の重要な課題、という見解を頂いた。
    私自身、新しいステージに向かうはじめの一歩のこの時期に、自分の方向性を再確認できたとても有意義な機会となった。ソシオメディアの篠原さんとお話しすると、いつでも元気をいただける気がする。感謝です!

    2010年 6月 23日 | Filed under LEARNING, 仕事
  • 10歳の誕生日に思うこと

    このブログ、しばらく振りの更新。うぁ!一ヶ月もあいてしまいました!そうこうしている間に昨日は6月20日。ひっそりと、ブリッジワーク10回目の誕生日です。
    10周年、なんて言うと盛大に何かしなきゃいけない気もしますが、そういう柄でもないし、そういう時期でもないし。とにかく過去の10年間に経験した数々のDOTS(点)を大切にして、次の10年でそれらを線でしっかりとつないでいきたい。Steve Jobsではないですが、今そんな思いでいっぱいです。
    この10年間、本当にいろいろなことがありました。仲間たち、そしてお世話になった皆様には感謝しています。反省することもたくさんです。でも全ての経験が私を、そしてブリッジワークを成長させてくれる糧となることを信じて、これまで以上に社会貢献を目指したいと思っています。
    今年は新しい10年の始まりの年。ステップアップのための充電期間のような気がしています。たくさんインプットしてたくさん考えてたくさん悩んで、新しい空気もたくさん入れて、文字通りブレインストームの一年にしたい。嵐を乗り越えた後の自分をちょっと楽しみに思いながら。
    会社の10歳の誕生日、大切な区切りの日にそんなことを思いました。

    2010年 6月 21日 | Filed under お知らせ
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