わかりやすい日本語のすすめ

和文英訳をする時の一番の悩みは、ほとんどの仕事で共通します。それは、日本語です。

日本語というのは、本当に不思議な言語で、一文、一文、話があっちにいったりこっちに行ったりしても、最後まで読み通せば、ふ~ん、なるほどね。という具合に何となく理解できた気がしてしまうものです。そして、それくらい複雑な組み立ての文章の方が、高尚な(?)文のようにも捉えられている気がします。

ところが、その日本語を文ごとに全てを英語にしようとすると、それはそれはおかしな英語になるのです!英語には英語のロジックがあり、文がロジカルに流れていかないと、読み手、聞き手にとっては、何を言いたいのかわからないような文章になってしまうのです。

多くの日本文はロジカルに流れないだけではなく、補足的な情報を無理やり押し込んだり、同じことを言葉を換えて何度も言ってみたり。そういうケースも多いです。その場合、英語にそれを全て含めるとかえって悪文になってしまうのです。

では、英語のロジックで日本語書いてみたらどうなるのか。これ、まさかと思うかもしれませんが、大変読みやすい、理解しやすい日本語になるんです。一度ぜひ試してみてください。

全ての日本語を、とは言いませんが、せめて英訳を前提として日本語を書くような場合には、是非ぜひ日本語を書く段階でわかりやすい日本語にすることをお勧めします。

頭をひねって、高尚な日本語を書きあげる労力により、その分英訳のコストがかかってしまうと考えていいと思います。ロジカルな日本語ライティングは、翻訳コストの節約に大きく貢献するわけです!

2010年 3月 11日 | Posted in 仕事, 英訳
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