ボストン浮世絵展@山種美術館

学校の研究室での活動に即して、浮世絵について少々調べよう、と思っていた矢先、な、なんとアメリカのボストン美術館の浮世絵展が開催されるのを知り、さっそく行ってきた。

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浮世絵には馴染みがなかったが、この歳になって目の前の作品を眺めてみると、美しい・・・。女性も男性も、艶がありとても粋に描かれている。簡単に言うと「かなりおしゃれ」だ。着物も素敵。こんな風には一生かかっても着こなせない。欧米人が憧れるのはこういうところなんだろうなぁ。

レクチャーを聴く機会もいただき浮世絵の歴史や変遷を知るとますます面白くなる。アメリカのボストン美術館の浮世絵担当の女性からは、どうやって54000点もの浮世絵がアメリカに集まったかのお話。そして、浮世絵の価値が日本でなく海外で高まりそれが逆輸入されている流れも知った。

アメリカのボストン美術館も、もうひとつたくさんの浮世絵を保存するオランダのライデン美術館も、図録のデータベースをインターネットで公開しているそうだ。調べてみたいこともあるのでぜひのぞいてみよう。

山種美術館は最近恵比寿に移転し新しい建物になっている。広くはないけれど日本画専門のこだわりの美術館。たまたま学生時代の友人が館長を務めているので一度立ち寄ろうと思っていた。そんなときにこの浮世絵展。とてもいい機会だった。

それにしても、ボストン美術館の浮世絵はこれまでほとんどアメリカでさえ展示されてこなかったという。おかげで素晴らしい色彩がそのまま残っている。一度展示すると5年間はまた倉庫に眠る。日本のものをこんなに大切にしていただいて有難いやら、でもこれって日本のものだよねぇ、とちょっと哀しいやら・・・。

2011年 3月 8日 | Posted in Art-work, LEARNING
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