“FREE” 読了

遅ればせながら、Chris Andersonの『フリー』を読み終えた。

半年ほど前に友人にお借りしたまま、次々と読む本に追われ後回しになってしまっていた『フリー』。ずっと気になっていて、いい加減お返ししようかと思うこともあったが、友人には申し訳ないが借りたままにしておいてよかった。

これは、価格が「フリー」「ただ」「無料」であることについての「新しい経済学」の本とお見受けした。ウェブではなにかと「無料」が当たり前の世界で、どうやってビジネスが成り立っているのかという実例、そして失敗例。個人が行う無報酬のサービス(ブログポストなど)により個人へもたらされるものなどについて詳述。

ウェブ系の本は、ここのところ「セルフブランディング」についてのものが目立つ気がするが、『フリー』は客観的に今のフリー経済を解説している。セルフブランディングについての本は、ネット上での自分の評判(ウィッフィーなどと呼ばれる)をいかにしてあげていくかを、ウィッフィーを勝ち得た著者が経験から論じる方法論のような気がして、私としてはいまいちしっくりこない。自分のブランドを上げていく方法を人から教わる、って基本的に間違っていると感じてしまう。その人はその人という中身があってはじめてブランドが成り立つわけで、ブランドを構築するための方法を身につければブランドが出来上がるもんじゃない。もちろん中身のある人がブランドを築く方法、として書いてあるのだろうが、ブランド構築ばかりが独り歩きするのはちょっと。経験談として人に読ませるだけにとどめてほしいなぁ。。。なぁんて思ってしまう。

そんな後の『フリー』だったせいか、個人の成功談とかではなく、現在のウェブビジネスを客観的に解説してくれている本、と私には映り、興味深く読ませてもらった。

長いし難しいし、飛ばし読みかな~、と思ったが、これ、きちんと読まねば、と、一応私なりに理解するまで何度もよんだ箇所も。結論として、こうせよ、ああせよ、これからこうなる、みたいな話ではない。いろんな新しい事象が次々に生まれてくるのがウェブの世界。これまでの事例を参考に、オーディエンス、マーケットをしっかりととらえた上で、自分が実現したいことを展開する戦略をもう一度考え直してみようよ、というメッセージを受け取った。

私自身、「無料で展開」するビジネスがどうやって利益を生んでいけるのかを、実は細々とではあるが真面目に考えている一人。利益のために自分の「理念」をブレさせず、自分にも、仲間にもメリットを生んでいくようなネットワークづくり。Chris Andersonさん、フリーミアムの考え方、この構想に大いに取り入れさせていただきます!

ただし、もちろん『フリー』の舞台となるウェブの世界は全て英語での世界。つまりマーケットは世界だ。一方、日本語という限られた地域、マーケットを対象としたウェブ世界で『フリー』の世界がどのように展開できるのか、いや実現できているのか。こんなことも忘れてはいけない要素だと思う。

Chris Anderson氏の次のテーマは「The New Industrial Revolution (新・産業時代)」とのこと。→http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100524-00000301-gtwo-ind オープンソースを駆使してロングテールのマーケットを満足させる産業が可能になるという話。「オープンソース」これまた大変興味があるテーマ。是非ぜひ読んでみよう。

2010年 8月 16日 | Posted in LEARNING, 仕事
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