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アテンションコントロール
佐々木俊尚氏の『仕事するのにオフィスはいらない』-ノマドワーキングのすすめ を読んだ。
会社をスタートした時は、自称「モバイルオフィス」状態で、自宅、仕事先などなど、ノートPCと書類一式を運びながら仕事をしていたので、佐々木氏のいうノマドワーカーだったのかも。なんてことはさておき、この本で一番の収穫は、アテンションコントロールのところ。タイムマネジメントが今年の課題だなぁとつくづく思っていた私にとって、これは素晴らしい本だった。
ひとりで仕事をしていると、集中力が持続しない、つまらないことに時間を使ってしまう、などで、充実感を得らる日はそう多くはない。集中力を持続させるのでなく、途切れたら途切れた時用の仕事をすればいいじゃん、というのが佐々木氏のご提案。なるほど~、これならできる!
つまり、まずは仕事をタイプ別に分ける。メールに目を通すのと、そのメールに長~い返事を書くのは仕事のタイプが違う。違うタイプのことを同じ時にしようとするから進まないのだ。そう、その通り~!目を通す時点では、後で返事を書くぞ、とその仕事は今やらずに振り分けておく。整理するだけ。サイトを見るのも、読みたいページは後でじっくり読むぞ、と振り分ける。
そう考えると、仕事も、情報と同じ。分類して整理して、あるべき場所に移動させるのである。もっというと人材もそう。効率を優先する場合には、どんな分野でも適材適所!
話を戻して、じゃあ振り分けた仕事をどこに置いておくの?となる。頭の中?メモ?あ~、忘れちゃう。メモなくしちゃう。答えはクラウド。今は本当に素晴らしいツールがインターネットにたくさん存在する。それも無料で使える。
本に紹介されていたRemember the milkというタスク管理ツールを早速登録して使っている。ここにメモっていくだけで、その仕事のタイプが明確に分かり、どういう時間にどの仕事をこなすのが効率的かがわかってくる。
集中していなくてもできることは、集中できない状態の時間にこなせばいい。逆に集中を要する仕事はぐっと集中できる環境を作り短時間で集中してこなせばいい。これまで、細かいことばかりで時間がたってしまって、肝心の集中して考える仕事が全然できない!なんて思っていた自分が恥ずかしい・・・。こんな簡単なことだったのだ。このアテンションコントロールは本当におススメ。すごく楽になった。
他にも、iPhoneの便利ツールが紹介されていて、今いろいろと使ってみている。Remember the milkはiPhoneのアプリもあるので、電車の中で確認したり、家でタスクを追加したり。それこそ、ミルクじゃないけど、今朝は「味噌とだし醤油買う」タスクを追加したところ。もちろん、タスクの分類ができるから、仕事と家の用事を分ければいい。
書籍管理ツールも登録したところ。これについてもまた後ほどポストします!タグ: タイムマネジメント -
がん患者の不安にどう向き合うか ~ 伝わるコミュニケーションの重要性
昨日のNHK朝のニュースで、がん患者の不安と向き合うための研修をする医師たちが紹介されていた。
これまで医者は患者の病気を治すことに集中してきた。今は治すことよりも患者の気持ちに寄り添う医療が求められている、と。
研修では、がん患者に治療の変更をどう説明するか、などをテーマにしたロールプレイで練習する。担当医役の医師は優しくではあるが一方的な変更を患者に告げる。これに対して、他の研修者(医者)たちが、いろいろな意見を言う。
「まずは、患者がこれまでの治療をがんばってきたことをほめてあげるべき」
「まずは患者の想いやこれからの希望など、ゆっくり話を聞いてあげるべき」
こんな意見が出ていた。
ここのところ人と人とのコミュニケーション、特に言葉や文書によるコミュニケーションをより伝わるものにすることを集中的に考えている私から見ると、やっと医者がコミュニケーションという言葉を知ったのね、という感覚。
私は医者の家庭に育った。だからかもしれないが医者にはちょっと手厳しい。家族である医者たちがどう患者と接してきたかは詳しくは知るよしもないのでこれについては置いておかせてもらうとして、これまで自分や家族が外の病院で診てもらった医者たちの中には、医者ってそれでいいの?と思えるような人たちもいる。特に、長く病気をしてきた両親の付添中には、悲しいかな患者とその医師の間にコミュニケーションが存在しないことを知った。
NHKニュースで取り上げられたこの話題を見ると、これからは医者が患者とコミュニケーションを取ろうとしているらしい。ここで、是非提案したいことがある。
患者とのコミュニケーションの研修に、ロジカルな情報整理、わかりやすい日本語でコミュニケーションする方法を、方法論として取り入れてほしい。ここでのコミュニケーションは人の生死にかかわる大切なやりとりだ。医者からの優しい語りかけや激励も必要だが、本当に伝えるべきことが明確にあるはず。これを、きっちりと伝えるのが本当の仕事なのだ。コミュニケーションが、ただの優しさで曖昧になり、伝わらなければいけないことが伝わらない、そんなことがあっては絶対にいけないのである。
日本語は、感情や考え、想いといった主観的な情報と、事実という客観的な情報が混在してもそれほどおかしい言語ではない。しかし、これが混在することでわかりにくさ、曖昧さが増していく。事実と感情を切り離し、きちんと患者と対峙して伝えるべきことをしっかりと伝えることが医師の役割なのではないか。
医師と患者のコミュニケーション、もちろん難しいことはたくさんあると思うが、医師も患者も、しっかりと気持ちも必要な情報も伝えあえる、そんなコミュニケーションができる病院が増えることを期待している。2010年 4月 6日 | Filed under ロジカルコミュニケーション, 気になることタグ: コミュニケーションスキル, ロジカルシンキング -
お花見
暖かかった土曜日はお花見日和。犬たちの散歩がてら近所でお花見をした。
私が住む雪谷近辺には、洗足池や多摩川沿いの多摩川台公園など、人がたくさん集まるようなお花見スポットがある。でも、ちょこっと歩くお散歩コースでも、けっこう桜が楽しめる。
まずは家から坂を下ったところにある小さな公園。大きな桜がきれいに咲いていた。少し足を延ばして東調布公園へ。ここの桜の木もずいぶん大きくなった気がする。子供たちと公園に来ることもなくなり、昔のイメージが残っている私にとっては。公園の自転車コースでは、変わらずにたくさんの子供たちが遊んでいた。
公園から呑川へ。ここの桜がとても好きだ。小さな川沿いの細い道の桜たちは、川に覆いかぶさるように枝が伸び、たくさんの花をつけていた。(写真)水面にはカモたちの姿も。
坂を上がって家に戻る途中、清明学園がこの日の最後のお花見スポット。校庭の大きな桜は、毎年楽しませていただいている。この近隣のお宅にも大きな桜の木。
どこの桜も、青い空によく映えて、とてもきれい。お花見の宴会もいいけれど、こんなプチお花見散歩ツアーもいいもんだ。
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