デザインコンサルティングファームと大学を拠点に、システムズエンジニアリングとイノベーティブ思考の実践、支援、教育に携わる日々。あいかわらず毎日が学びでいっぱい。大学院を修了して5年。おかげさまで、少しずつ社会に貢献できることが増えてきたと感じています。
弊社Bridge-work. Inc,はinnovative DESIGN LLCにパートナーとして参画し、システムズエンジニアリング、イノベーティブ思考を用いたシステムデザインのサポート、新規事業創出支援、またこうした考え方を広めるための教育活動に携わる一方、渡辺個人としては引き続き慶應義塾大学大学院SDM(システムデザイン・マネジメント)研究科にて特任教員としてプロジェクトや学生への教育、企業との共同研究や研修などを行なっています。
この5年の間に、弊社の理念は"customerとprovider"をつなぐ価値創造のお手伝い、へと昇華しました。Bridge-workが取り組んできた日英翻訳、ウェブサイト構築も、使う人と提供する人をつなぐ価値造りのお手伝い。「情報」のわかりやすさを高めることによる価値創出支援と言えるでしょう。今では対象を拡大し、企業が様々なシステム、サービス、プロダクトとしてcustomerへ、そして社会へ新しい価値を届ける"新価値創造"に少しでも貢献することを目的として、インプット、咀嚼、アウトプットの日々を送っております。
"ブリッジ"としての存在を忘れずに、これからも社会への価値創出、価値提供に貢献して参ります。
May 2018 Kyoko Watanabe

自分CMを作る小学生

今朝のニュースで、ある東京の小学校の取り組みが紹介されていた。それは、自分を15秒で売り込むCMを作る、というもの。

いま、子どもたちは、会話の中できちんとコミュニケーションができないことからいろいろなトラブルが起こってしまうことがあるという。そこで、自分は本当はこういう人でこういうことを考えているんだよ、ということを上手に人にアピールしよう、というのである。

まず、自分のいいところを付箋一枚に一つずつ、これを頑張って100枚くらい書いてみる。子供によっては120枚以上書く子、ほとんど書けない子もいるという。次に、周りの友達に自分のいいところを聞いてそれをまた書いていく。そこから、自分のCMのテーマを決める。自分がクラスの子たちにこんな風に見られていたのかぁ、と嬉しそうにする子。本当の自分は何なのか、何をアピールすれば自分をわかってもらえるのか、真剣に考えている子。

これぞ学校の教育!と思った。勉強を教えることよりも、こういう、コミュニケーション、社会性、そういうことを学習するは学校でなければできないこと。日本の小学校も変わって行ってくれているなぁ、とうれしくなった。

ニュースでは、このCMで自分を広告したことから、クラスでの友達とのかかわりに変化が出てきた子を紹介していた。クラスの中で鎧を着ていたような子がすっかり鎧がとれて、自分らしく接することにより周りから慕われるようになっていた。小学校5年生でとても大事な社会性を学んだわけだ。素晴らしい!

ところで、この取り組み、本当は子供だけのものではないですよね。日本の大人たち、コミュニケーションがうまくできない人たちが多すぎる。自分らしさをしっかりと発信して、自分らしい社会への貢献、関わり方をもう一度考えてみるのは、これからのより良い人生を生きるために必ず役に立つと思う。個人も然り、そして企業としても然り。

やっぱりコミュニケーションですね。大切なのは。これを少しでも円滑にするためのお手伝いをすることを仕事にしているのは、私らしさの社会貢献、ってことなのかも。そうか。今日のニュースは役に立った!

2010年 3月 5日 | Filed under 仕事, 教育
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わかりやすく発信することの大切さ

ロジカルに発信することの大切さ
先週木曜日に、アクロリンクス(株)の日本法人設立セミナーに行ってきた。
トピックは、1.日本におけるテクニカルコミュニケーションの現状と今後の展望、そして2.日本発英文ライティング。とても興味深いお話だった。これについては、後日詳細を別途ポストするとして、今日はここからつながった今日のミーティングについてのおなはし。
先週のセミナーの1.のトピックで講演された、テクニカルライターの高橋滋子さんとは、昨年末からのお知り合い。今回のセミナーも彼女からご案内を受けて参加したもので、お付き合いは短いけれど、どうもお互いのアンテナに引っかかるものが同じなようで、共有できるものが盛りだくさん。興味あるのでは、との有難いご案内で参加した。
その彼女と今日は初めてゆっくりお話しする時間を持てた。同じ時代に学生をし、社会人をし、家庭を持つ経験を共有するだけでなく、これまでの居場所は大分離れていたけれど、わかりやすく言葉を人に伝える大切さ、ということについてのこだわりや想いを共有してきたことを知り、なんだか「やっと出会えた!」感を満喫。たった2時間の中で、ずっと抱えていた漠然とした考えや、なかなかすっと共有してもらえることの少ない、思いやこだわりを、話す端からす~~~っと彼女に入っていくのがわかるくらいに受け取ってもらえた気がする。
その、こだわりとか想いとは。
端的にいえば、ロジカルに、聞き手、読み手にわかりやすい情報発信をしようよ、ということ。あらゆる業界がMarket orientedとなってきた今、これは必然的な流れ。これまで胡坐をかいてきた業界主導の経営では、
マニュアル?あ~、わからなくていいの、あれは。
ウェブサイト?あ~、あればいいの、あれは。
みたいな声が実際聞こえていたのではないかと思う。でも、もうそうはいかない。
あのトヨタが、あんなことになって、やっとお客様主導の経営になっていくというのだから、今、お客様主導でないサービスを継続することがどれだけ恐ろしいことかなんて誰にでもわかる。
お客様主導の経営、それには、独りよがりの文章でなく、伝えたいことが相手に伝わる、相手が知りたいことをさっと提供できるような情報の発信が大きな武器になるはず。
よく考えてみれば、これは全然新しいことでもなければ画期的なことでもない。ビジネスでもなければ学問でもない。人間として、いえ、その前に生きものとして、たった一人で生きていない限り、周りとのコミュニケーションをしながら生きていく。必然的に、自分の欲求を人に伝えるには伝わりやすい方法で伝えるようになる。生きていくために必要だから。うちの犬はお水が飲みたいときにはお水のお皿をカリカリする。そうするとお水がもらえることを知った。私たちも、犬がお皿をカリカリすると、あ~、お水が飲みたいんだ、ってわかる。赤ちゃんは自分がもつあらゆる能力を使って、お腹がすいたこと、遊びたいこと、いろんなことを親に知らせる。犬や赤ちゃんがやっているコミュニケーション術と何一つ変わらないんじゃないか。基本はここにある気がする。
情報を伝える相手に対して謙虚になって、どうしたらわかってもらえるのかをシンプルに考えればいい。私にしてみれば、ビジネス界で相手にわかりやすく発信してこなかったことの方が驚きなのだ。
わからなくていいマニュアルを書かされていたライター、あればいいウェブサイトを作らされてたデザイナー、こういう人たちがもっと活躍できる時代になってきたはず。ドキュメント制作の各分野では、きっと同じ想いを共有している気がする。高橋さんと私のように。そういう人たちが一つになって、スキルを磨いて自分たちの業界を盛り上げて、日本の経済をいい方向に導くお手伝いをしようよ。それには、企業が基本に返って、お客様と真摯にコミュニケーションをする姿勢を持つことが前提となる。
共有していた同じ想いが二つ合わさっただけで、それは2じゃなく10にも20にも膨らんでいく。今日のミーティングからこんな想いにまで膨らんだ。パチンとはじけないように大切にしていきたい。

先週木曜日に、アクロリンクス(株)の日本法人設立セミナーに参加させていただいた。

トピックは、1.日本におけるテクニカルコミュニケーションの現状と今後の展望、そして2.日本発英文ライティング。とても興味深いお話だった。これについては、後日詳細を別途ポストするとして、今日はここからつながった今日のミーティングについてのおなはし。

先週のセミナーの1.のトピックで講演された、テクニカルライターの高橋滋子さんとは、昨年末からのお知り合い。今回のセミナーも彼女からご案内を受けて参加したもので、お付き合いは短いけれど、どうもお互いのアンテナに引っかかるものが同じなようで、共有できるものが盛りだくさん。興味あるのでは、との有難いご案内で参加した。

その彼女と今日は初めてゆっくりお話しする時間を持てた。同じ時代に学生をし、社会人をし、家庭を持つ経験を共有するだけでなく、これまでの居場所は大分離れていたけれど、わかりやすく言葉を人に伝える大切さ、ということについてのこだわりや想いを共有してきたことを知り、なんだか「やっと出会えた!」感を満喫。たった2時間の中で、これまでずっと抱えていた漠然とした考えや、なかなかすっと共有してもらえることの少ない、想いやこだわりを、話す端からス~~~ッと彼女に入っていくのがわかるくらいに受け取ってもらえた気がする。

その、こだわりとか想いとは。

端的にいえば、「ロジカルに、聞き手、読み手にわかりやすい情報発信をしようよ」、ということ。あらゆる業界がMarket orientedとなってきた今、これは必然的な流れ。これまで胡坐をかいてきた業界主導の経営では、

マニュアル?あ~、わからなくていいの、あれは。

ウェブサイト?あ~、あればいいの、あれは。

みたいな声が実際聞こえていたのではないかと思う。でも、もうそうはいかない。あのトヨタが、あんなことになって、やっとお客様主導の経営になっていくというのだから、今、お客様主導でないサービスを継続することがどれだけ恐ろしいことかなんて誰にでもわかる。

お客様主導の経営、それには、独りよがりの文章でなく、伝えたいことが相手に伝わる、相手が知りたいことをさっと提供できるような情報の発信が大きな武器になるはず。

考えてみれば、これは全然新しいことでもなければ画期的なことでもない。ビジネスでもなければ学問でもない。人間として、いや、その前に生きものとして、たった一人で生きていない限り、周りとのコミュニケーションをしながら生きていく。必然的に、自分の欲求を人に伝えるには相手に伝わりやすい方法で伝えるようになる。生きていくために必要だから。

うちの犬はお水が飲みたいときにはお水のお皿をカリカリする。そうするとお水がもらえることを知った。私たちも、犬がお皿をカリカリすると、あ~、お水が飲みたいんだ、ってわかる。赤ちゃんは自分が持つあらゆる能力を使って、お腹がすいたこと、遊びたいこと、いろんなことを親に知らせる。犬や赤ちゃんがやっているコミュニケーション術と何一つ変わらないんじゃないか。基本はここにある気がする。

情報を伝える相手に対して謙虚になって、どうしたらわかってもらえるのかをシンプルに考えればいい。私にしてみれば、ビジネス界で相手にわかりやすく発信してこなかったことの方が驚きなのだ。

わからなくていいマニュアルを書かされていたライター、あればいいウェブサイトを作らされてたデザイナー、こういう人たちがもっと活躍できる時代になってきたはず。ドキュメント制作の各分野では、実は同じ想いを共有している気がする。高橋さんと私のように。そういう人たちが一つになって、スキルを磨いて自分たちの業界を盛り上げて、日本の経済をいい方向に導くお手伝いをしようよ。それには、企業が基本に返って、お客様と真摯にコミュニケーションをする姿勢を持つことが前提となる。これさえ可能なら、ドキュメント業界と産業界、どちらもwin-winの関係が生まれるに違いない。

共有していた同じ想いが2つ合わさっただけで、それは2じゃなく10にも20にも膨らんでいく。今日のミーティングからこんな想いにまで膨らんだ。パチン!とはじけないように大切にしていきたい。

高橋、織田の談話 (英文) 【2010バンクーバー冬季オリンピック】

フィギュアスケートをやっていた娘の母である私にとって、今年のオリンピックは本当に気が気でない。今日は男子のフリー。期待の高橋は銅メダル、織田はプログラム途中で靴ひもが切れるというアクシデントに見舞われ7位に終わった。小塚は健闘して8位。

カナダのオリンピック公式サイト(http://www.vancouver2010.com)を見てみたら、さっそく二人の談話を交えた記事を見つけたので、抜粋してみる。

News : Figure Skating: Lysacek wins men’s figure skating gold より

Takahashi fought back after his fall to complete his routine to the soundtrack of Nino Rota’s La Strada cleanly, scoring 247.23 overall.

The four-time Japanese champion was delighted at his bronze after returning following injury last season.

“I am really happy right now,” he said. “When I knew that I had won a bronze medal, I was so emotional. I was in tears. I’m usually not like this.”

“There were parts of my programme that weren’t perfect, including the quad. There were some other errors, too. But to finish where I am in the Olympic Games feels so good.

“I was injured a year ago and couldn’t skate. I never thought that I would recover well enough to be back here on the Olympic stage.”

Olympic silver medallist Stephane Lambiel of Switzerland finished off the podium in fourth.

He had been in fifth after the short programme but struggled to hold the second of his quad jumps.

Japan’s Nobunari Oda dropped to seventh from fourth after his laces came undone during his Charlie Chaplin routine.

“I guess that’s just my luck. What happens, happens,” he said.

こういう記事は、先に日本語のインタビューも聞いているので英語の言い回しの勉強になる。

What happens, happens. かぁ。潔いぞ!織田選手!

2010年 2月 19日 | Filed under 英訳
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Map Envelope

よく見ているアメリカ在住のSatomiさんという人のブログ、Long Tail Worldで取り上げていたサービス、map envelope (mapenvelope.com)。封筒の裏に地図を印刷するサービスだ。

mapenvelopeGoogle Mapを利用したもので、やり方はいたってシンプル。印刷したい場所の住所とメッセージを入力してプレビューをクリック。よければそれを印刷して、切って、折って、貼って封筒の出来上がり。(サイズが日本の定型になるかどうかはやってみないとわからない)

なるほど、アイデアサービス。そして、そのサイトのシンプルさには目を見張る。画像も文字も無駄なし。これだけ?っていうくらいの情報で、必要なことはすべて伝わっている。すごい!勉強になる・・・。

2010年 2月 18日 | Filed under Website制作
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日韓戦

IMG_0474昨日の日曜日、国立競技場でサッカーの日韓戦を観戦。スポーツ観戦は久し振り。

冬季オリンピックが盛り上がる中、サッカーなんて見に来る人いるのかな、なんて失礼なことを思いながら出掛けてみると、なんと観客席はほぼ満席(に見えました)。日本チーム、そして韓国チームもサポーターがたくさん!なかなか盛り上がってました。

内容は・・・、ご存知の通り1-3で負け。サッカー、最近あまり見なくなりましたが、なんとなくひと昔前の日本のサッカーを見てるみたいでした。一時期、日本のサッカーもパスが回って見てて面白いなぁと思った時期もありましたが、昨日は完全に韓国のパス回しの方がシャープで、アグレッシブで、きれいに見えました。

今日の報道では、どうも岡田監督の解任が言われ始めているようですね。監督を変えれば強くなるのか。今の状況の要因は何なのでしょう。しっかり分析して対策を取り、ワールドカップに向けてまたサッカー界が盛り上がってくれるといいですね。

見ていて気になったことが一つ。周りに韓国の応援の人たちもたくさんいました。彼らは、韓国選手に大いにエールを送り、選手交代のたびに声を上げ拍手をして選手たちに声援を送っていました。しかし、日本人の観客は、日本選手にケチ付けてばかり。負けてるからしょうがないのかな。選手交代にも、いわゆるサポーター軍団以外は無反応。悲しいかな、今のこの国の閉塞感を感じてしまうスポーツ観戦となってしまいました・・・。

日本、大丈夫かなぁ。政治も、経済も、スポーツも。何とかしないといけません。

2010年 2月 15日 | Filed under オフ, 気になること
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