デザインコンサルティングファームと大学を拠点に、システムズエンジニアリングとイノベーティブ思考の実践、支援、教育に携わる日々。あいかわらず毎日が学びでいっぱい。大学院を修了して5年。おかげさまで、少しずつ社会に貢献できることが増えてきたと感じています。
弊社Bridge-work. Inc,はinnovative DESIGN LLCにパートナーとして参画し、システムズエンジニアリング、イノベーティブ思考を用いたシステムデザインのサポート、新規事業創出支援、またこうした考え方を広めるための教育活動に携わる一方、渡辺個人としては引き続き慶應義塾大学大学院SDM(システムデザイン・マネジメント)研究科にて特任教員としてプロジェクトや学生への教育、企業との共同研究や研修などを行なっています。
この5年の間に、弊社の理念は"customerとprovider"をつなぐ価値創造のお手伝い、へと昇華しました。Bridge-workが取り組んできた日英翻訳、ウェブサイト構築も、使う人と提供する人をつなぐ価値造りのお手伝い。「情報」のわかりやすさを高めることによる価値創出支援と言えるでしょう。今では対象を拡大し、企業が様々なシステム、サービス、プロダクトとしてcustomerへ、そして社会へ新しい価値を届ける"新価値創造"に少しでも貢献することを目的として、インプット、咀嚼、アウトプットの日々を送っております。
"ブリッジ"としての存在を忘れずに、これからも社会への価値創出、価値提供に貢献して参ります。
May 2018 Kyoko Watanabe

被災時の情報マネジメント

3月11日に東北地方を襲った大地震から18日が経った。その間、国内外の報道、ツイッターなど、追える限りの情報をずいぶん見てきた。

情報の波のうねりのようなものを見た気がする。海外の報道でのうねり、日本でのうねり、ツイッターユーザーの言葉のうねり。。。その中で、正しいと思える情報を拾うための判断力の大切さを思い知ることになった。

それにしても今回は情報があちこちで錯綜していた。危機管理とは情報管理を含めて行うべきものだということを痛感。(実際これがなされていたのかどうかは不明だが、結果的にはなされていたとは思えない)こういう事態では、通常なら当り前のように存在する情報の伝達手段すら絶たれてしまう。それを考慮した情報構築、情報管理が極めて大切だと思う。誰がどういう情報を必要とし、それをどう提供できるか、手段、内容を含めた情報構築システム。これがあり、機能したならば、この18日間のような混乱はこれほどのものではなかったのではないだろうか。

4月からのSDM(システムデザイン・研究科)での修士課程での勉強を目前にしたこの時期、さらには研究テーマである「情報アーキテクチャ」の国際会議に初参加する直前に起きたこの地震と原発事故は、私に新しい課題を与えた気がする。まだまだ何ができるのか分からない。でも、何かはできる。本当にこの間にいろいろ考えた。自分が役に立つことができるなら、自分が持った問題意識を忘れずに少しでもそれを解決できることを考えよう。

明日から、IA Summit (情報アーキテクチャ サミット)です。コロラド州デンバーに行ってきます。帰ったら翌日から授業が始まります。気を引き締めてしっかりやらねば!

2011年 3月 28日 | Filed under LEARNING, 気になること
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ボストン浮世絵展@山種美術館

学校の研究室での活動に即して、浮世絵について少々調べよう、と思っていた矢先、な、なんとアメリカのボストン美術館の浮世絵展が開催されるのを知り、さっそく行ってきた。

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浮世絵には馴染みがなかったが、この歳になって目の前の作品を眺めてみると、美しい・・・。女性も男性も、艶がありとても粋に描かれている。簡単に言うと「かなりおしゃれ」だ。着物も素敵。こんな風には一生かかっても着こなせない。欧米人が憧れるのはこういうところなんだろうなぁ。

レクチャーを聴く機会もいただき浮世絵の歴史や変遷を知るとますます面白くなる。アメリカのボストン美術館の浮世絵担当の女性からは、どうやって54000点もの浮世絵がアメリカに集まったかのお話。そして、浮世絵の価値が日本でなく海外で高まりそれが逆輸入されている流れも知った。

アメリカのボストン美術館も、もうひとつたくさんの浮世絵を保存するオランダのライデン美術館も、図録のデータベースをインターネットで公開しているそうだ。調べてみたいこともあるのでぜひのぞいてみよう。

山種美術館は最近恵比寿に移転し新しい建物になっている。広くはないけれど日本画専門のこだわりの美術館。たまたま学生時代の友人が館長を務めているので一度立ち寄ろうと思っていた。そんなときにこの浮世絵展。とてもいい機会だった。

それにしても、ボストン美術館の浮世絵はこれまでほとんどアメリカでさえ展示されてこなかったという。おかげで素晴らしい色彩がそのまま残っている。一度展示すると5年間はまた倉庫に眠る。日本のものをこんなに大切にしていただいて有難いやら、でもこれって日本のものだよねぇ、とちょっと哀しいやら・・・。

2011年 3月 8日 | Filed under Art-work, LEARNING
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IA Summit 2011

iasummit年一度開かれる情報アーキテクチャの世界会議であるIA Summitに、3月末から1週間ほど行ってきます!

IA Summitは今年で12回目。2000年に始まったカンファレンスである。私がIAに興味を持ち始めたのはちょうど一年半ほど前。CSMのセミナーでコミュニケーション、コンテンツ関連の人たちと出会ってからだ。情報の構造そのものの最適化について勉強したくなり、人に聞いたり調べたり。たどり着いたのがIA。ただ、この多くの資料はウェブサイトにおける情報アーキテクチャに関するものであり、私の興味とは少し違う気がした。ウェブサイトのIAももちろん重要だけれどもっと広い意味でのIAの情報が知りたかった。

IAにはウェブサイト以外にも、組織におけるIAや、システムを繋げるIAやいろいろあると思う。4月からの大学院(慶應大学SDM研究科)生活でも、システムズエンジニアリングを情報アーキテクチャの切り口で研究していくことを主な活動として行くつもり。そんなこともあって、今IAの世界ではどんなことが話し合われているのかをまず知るためにも、思い切ってアメリカの会議に行ってしまえぃ!ということになり、今年のコロラド州デンバーでの会議に申し込んだ。

最初の2日間はワークショップ。一日目は朝の9時から夕方5時までのUsability Bootcampに参加。二日目も午前午後通しで、IA: Theory and practiceというIAの基本を一日徹底的にお勉強。3、4日目はmain conferenceに参加し、最終日を残して帰る予定。最終日まで居ると、学校の授業が始まってしまうので、残念ですが一日早く切り上げることにした。

こういう国際会議の参加は初めてなので、まあどこまで吸収できるかはわかないけれど、行くと行かないでは大違いだと思う。今年は私にとっては、どうやら≪どんどん挑戦する年≫らしい(特に前半)ので、思い切って行ってきます。楽しみ、楽しみ~。

さて、そろそろ英語に耳を慣らしとこぅ。久し振りにpodcast、いろいろダウンロードしよっと。

2011年 3月 8日 | Filed under LEARNING, 仕事
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小論文の練習

今回の受験に際しては二つのことを重点的にやってみた。一つは面接の対策として、自分が入学してやりたいことを明確にしておくために頭を整理すること。もうひとつは小論文の練習だ。

小論文を書いた経験はほぼない。で、本を2冊ほど買って必要そうなことをピックアップ。そこに「社説の書写」という練習方法があった。これ、おススメ。まずは、漢字の練習になる。そして、書く分量の目安がわかるようになる。(試験は800字、社説は1000~1200字くらい)言葉を覚える。そして副産物として、何より「今」の話題を掘り下げて理解できること。(多少の新聞社によるバイアスはありますがそれも感じつつ)

毎日一つか二つの社説を写し、そのあと過去問を一問ずつ。いきなり過去問を解くよりもずっと「書く気」になる。ただひたすら文字を写しているうちに、徐々に「自分の言葉」が書きたい気分になってくるのだ。なんだかとてもいい循環だった気がする。

当日も勿論同じペース。本番直前まで社説を黙々と写していたので、多分変な受験生だったと思う。でもただじっと始まる時間を待っているよりはその方が緊張の度合いも減っただろう。

小論文の試験を控えている皆さん、是非ぜひお試しあれ。

2011年 2月 24日 | Filed under LEARNING
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合格いただきました~

このブログに大学院の受験を宣言してから早2ヶ月近く経ってしまった。

1月は慶應SDM研究科の小論文と面接試験の準備をそれなりに済ませ、2月5日、いざ試験会場へ。かなり緊張しました。。。でも、小論文はこの半年SDMで理解したことを踏まえてそれなりに書くことができた。面接も顔見知りの先生もいらしたので、少し悔いは残るがまあなんとか。で、2月8日の合格発表。受験番号載ってましたぁ。倍率としては厳しいものではありませんが、発表もかなり緊張しました。。。

というわけで、4月から晴れて学生になります。社会人が仕事をしながら通えるプログラムになっているため授業は夕方以降が大半。なので、なんとかやっていきます。負担が一番かかるのは『家事』でしょうか。まぁ、これはなんとかなるでしょう。家族の協力を期待しつつ・・・。

おくればせながら、ご報告でした。

2011年 2月 24日 | Filed under LEARNING
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